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原油先物から製品取引までの流れ
WTI・ブレント→精製→元売り仕切→軽油・灯油・重油

ニュースで見る「WTI」「ブレント」などの原油先物が、どのように精製され、元売りの仕切価格を経て、軽油・灯油・A重油・ガソリンの店頭・配送価格になるのか。原料から皆さまの手元まで、一本の流れを岡山の燃料卸・根木石油が図解で解説します。
最終更新:2026年10月1日/岡山市東区の燃料卸・根木石油

ガソリンや軽油の価格が上がると「また原油が上がったのか」と言われます。実際、店頭・配送価格は原油先物の相場と無関係ではありません。ただし原油がそのまま売られているわけではなく、先物での値決め → 現物の調達(為替)→ 製油所での精製 → 元売りの仕切価格 → 物流・税 → 販売という段階を通って、はじめて私たちの手元に届きます。その流れを順に見ていきましょう。

まず要点(3つ)

FLOW原油から製品まで、一本の流れ

①原油先物市場(価格の指標)WTI(米国)/ブレント(北海)/ドバイ・オマーン(中東=アジア向け指標)。将来の受渡し価格を売買し、値決めとリスクヘッジを行う。ニュースの「原油価格」は多くがこの先物。
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②原油の現物調達・輸入(為替の影響)日本は原油の大半を中東などから輸入。契約の多くはドル建てのため、円安が進むと円での調達コストが増える。
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③製油所で精製(分留)加熱・蒸留で、LPG・ナフサ・ガソリン・灯油・軽油・重油・アスファルト等の留分に分離。これらは同時にできる連産品。
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④元売りの仕切価格(卸・週次改定)ENEOS・出光興産・コスモ石油等が、原油・為替・スポット市況を反映して特約店/販売店向けの仕切価格を改定(原則毎週)。ここが価格変動の中心。
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⑤特約店・販売店 → お客様給油所(SS)・ローリー配送・ホームタンク補充で、事業所・工場・ご家庭へ。産業用はローリー/ドラム/ペールでお届け。

※ 上は全体像を簡略化した流れです。実際には商社・備蓄・業者間転売(業転)・輸入製品など、複数の経路が並行しています。

STEP 1原油先物市場とは(価格の出発点)

原油は「先物」——将来のある時点で受け渡す約束を、今の価格で売買する取引——によって世界的な指標価格が形づくられます。代表的な指標は次の3つです。

指標産地・市場役割
WTI米国産・NYMEX北米市場の中心指標。ニュースで最もよく登場。
ブレント北海産・ICE欧州・アフリカなど世界的に参照される国際指標。
ドバイ/オマーン中東産中東原油の指標で、アジア(日本)向けの目安になりやすい。

先物市場の役割は、(1) 需給や情勢を映した価格の発見、(2) 価格変動に備えるリスクヘッジ、(3) 値動きを狙う投機、の3つです。地政学リスク(中東情勢など)や在庫・景気の見通しで、先物は日々動きます。トップページのリアルタイム市況でWTI・ブレントの現在値を確認できます。

STEP 2為替(ドル円)の影響

原油はドル建てで取引されるため、日本の調達コストは「原油価格 × ドル円」で決まります。原油先物が横ばいでも、円安が進めば円での仕入れは高くなる——逆に円高なら下がります。だから価格を読むときは、原油とあわせて為替も見る必要があります。

STEP 3精製:原油から製品へ(連産品)

製油所では、原油を加熱・蒸留し、沸点の違いで各留分に分けます。おおまかには次の製品が同時に生まれます。

留分(軽い→重い)主な用途
LPG・ナフサ家庭用ガス・石油化学原料
ガソリン乗用車などの燃料
灯油暖房・給湯(ストーブ・ボイラー)
軽油トラック・建機・農機・発電のディーゼル
A重油ボイラー・農業・漁業・工業用
C重油・アスファルト大型ボイラー・船舶/道路舗装

これらは連産品=ひとつの製品だけを自由に増やせません。そのため冬は灯油、農繁期は軽油のように季節で需要が偏ると、需給バランスが価格に影響します。

STEP 4元売りの仕切価格と卸(市況の反映点)

精製された製品は、元売り(ENEOS・出光興産・コスモ石油等)から特約店・販売店へ仕切価格(卸値)で供給されます。元売りは原油・為替・スポット市況を反映し、原則として毎週、仕切価格を改定します。ここが、相場の動きが価格に表れる中心点です。

STEP 5物流・税・小売価格の構成

最終的な店頭・配送価格は、仕切価格に次の要素を積み上げて決まります。相場が動けば①が動き、価格全体が動きます。

構成要素内容
① 元売り仕切り(市況連動)原油・為替・スポットで日々動く、最大の変動要因。
② 物流・配送費ローリー配送・ホームタンク補充など、距離・数量・方法によるコスト。
③ 諸経費・粗利品質管理・保管・事務・利益。販売店の企業努力が出る部分。
④ 税軽油は軽油引取税 32.10円/Lが別途、ガソリンは揮発油税等が含まれる。いずれも消費税が加わる。

※ 税率・課税の扱いは油種・用途(免税軽油など)で異なり、制度改正で変わる場合があります。政府の補助金(激変緩和など)があると、相場どおりに動かない時期もあります。

SUMMARY価格はこう動く(まとめ)

原油先物が上昇+円安 → 元売り仕切が上昇(週次) → 物流・税・粗利を加えて店頭・配送価格が上昇。下落時はこの逆です。相場の変化は、元売りの週次改定を通じて数日〜数週間で卸・店頭に反映されます。

相場と改定を「見える化」しています
トップページのリアルタイム市況(WTI・ブレント・為替)と、週次の元売り価格改定表で、原油から仕切価格までの動きを追えます。

OUR ROLE根木石油の役割(調達〜配送)

根木石油は、この流れの「元売り→お客様」を担う燃料卸・販売店です。元売りとの取引をもとに、軽油・A重油・灯油・ガソリンを安定した価格・供給でお届けします。

仕入れ価格、相場に合わせて見直しませんか?

原油・為替の動きを踏まえた卸価格のご提案、乗り換えの無料お見積りを承ります。油種・数量・お届け先をお知らせください。

FAQよくあるご質問

Q. WTIとブレントの違いは?

WTIは米国産で北米市場の指標、ブレントは北海産で世界的に参照される国際指標です。アジア(日本)向けには中東産のドバイ・オマーンが目安になります。いずれも先物市場で日々値付けされます。

Q. 原油が上がるとなぜ軽油・灯油も上がる?

軽油・灯油・ガソリン・重油はすべて原油から精製されるため、原料の原油先物が上がり円安が進むと調達コストが増え、元売り仕切→店頭・配送価格へと波及します。

Q. 連産品とは?

原油を精製するとガソリン・灯油・軽油・重油などが同時にできること。1製品だけを自由に増減しにくく、季節需要が価格に影響します。

Q. 仕切価格はどのくらいの頻度で変わる?

各元売りは原油・為替・市況を反映し、原則毎週改定します。根木石油は週次の改定額を価格改定表で公開しています。

Q. 相場が動いてから価格反映までどのくらい?

元売りの週次改定を通じて、おおむね数日〜数週間で反映されます。補助金など政策の影響で相場どおりに動かない時期もあります。

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※ 本ページは石油の流通・価格形成の一般的な仕組みを、わかりやすく解説した参考情報です。指標の名称・税率・制度は変わる場合があり、正確性・最新性を保証するものではありません。最新・正確な情報は各取引所・公的機関等の公表資料をご確認ください。当ページは広告を掲載していません。