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FROM CRUDE TO YOUR TANK

原油から、あなたの給油まで。
石油が製品になり、届くまでの旅

給油ノズルから出るたった1リットルの裏には、地球の裏側から数週間かけて届く長い旅があります。中東の油田 → タンカー → 製油所での分留 → 元売り → 卸(根木石油)→ ガソリンスタンド・工場・船・ご家庭へ。石油サプライチェーンの全体像を、図解でたどります。
最終更新:2026年9月20日/出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2024」「エネルギー動向2025」等の公開データにもとづく解説

私たちが当たり前に使うガソリン・軽油・灯油。その一滴は、はるか中東の地下からやってきます。石油自給率がほぼゼロの日本にとって、原油を製品に変え、全国のすみずみまで届ける“供給の連鎖(サプライチェーン)”は、暮らしと産業を支える生命線です。

この記事でわかること(3つ)

むずかしい言葉には「かんたんに言うと」の解説を、記事の最後にミニ辞典もつけました。

BY THE NUMBERS数字で見る、日本と石油

0.5%未満
石油の自給率
ほぼ全量を輸入に依存
95%超
原油の中東依存度
(2023年度 94.7%)
34.8%
一次エネルギーに占める石油
最大のエネルギー源(2024年度)
159L
原油1バレルの量
ここから多彩な製品へ

出典:資源エネルギー庁「エネルギー白書2024」「エネルギー動向(2025年版)」。石油は今も日本の一次エネルギー供給で最大の割合を占め、その原油は中東への依存度が諸外国(米国約9%・欧州OECD約17%)と比べても際立って高いのが特徴です。

THE JOURNEY7つのステージで見る、石油の旅

STAGE 1 ・ UPSTREAM油田で原油を採掘

サウジアラビアやアラブ首長国連邦など、中東を中心とした油田で原油が採掘されます。日本はこの原油の95%超を中東に頼っています。地下から汲み上げられた原油は、そのままでは使えない“混合物”です。

STAGE 2 ・ SHIPPINGタンカーで日本へ(約3週間)

原油はVLCC(大型タンカー)に積まれ、ホルムズ海峡・インド洋・マラッカ海峡を通って約3週間かけて日本へ。海上輸送のルートが、日本のエネルギー安全保障そのものです。

STAGE 3 ・ REFINING製油所で「分留」し、製品に

製油所の常圧蒸留装置で原油を加熱し、沸点の違いを使って成分ごとに分けます(=分留)。これで、LPG・ガソリン・灯油・軽油・重油などの製品が一度に生まれます(下の図解へ)。

STAGE 4 ・ WHOLESALE BRAND元売りが供給(ブランド化)

ENEOS・出光・コスモなどの元売りが精製・供給を担い、油槽所(出荷基地)から各地へ。根木石油はENEOS特約店として品質の確かな製品を仕入れます。元売り再編の全体像はこちら。

STAGE 5 ・ LOCAL DELIVERY卸・特約店(根木石油)が届ける

ここが根木石油の出番です。元売りから仕入れた燃料を、ローリー配送・現場給油で、ガソリンスタンド・工場・農家・官公庁・船舶へお届けします。相場(RIM価格)をふまえた価格で、安定供給する“ラストワンマイル”の担い手です。

STAGE 6 ・ RETAIL & USERSSS・需要家で使われる

ガソリンスタンド(SS)では車に給油。工場ではボイラーやフォークリフト、農家では農機やハウス暖房、船では船舶燃料、施設では暖房用灯油・A重油——用途ごとに最適な油種が使われます。

STAGE 7 ・ YOUそして、あなたの暮らしへ

給油した車で通勤し、暖房で冬を越し、届いた荷物はディーゼル車が運ぶ——地球の裏側から始まった旅は、あなたの毎日にたどり着きます。

TANKER巨大タンカーは、どれくらい大きい?

ステージ2で登場した原油タンカー(VLCC=Very Large Crude Carrier)は、街ひとつ分のエネルギーを一度に運ぶ“海の巨人”です。数字にすると、その大きさが実感できます。

約330m
全長
東京タワー(333m)に迫る長さ
約200万バレル
積載量(約32万kL)
=ドラム缶 約160万本分
約20日
中東→日本の航海
約1万2千km
かんたんに言うと東京タワーを横に倒したくらいの巨大な鉄の船が、ドラム缶160万本分の原油を積んで、3週間近くかけてはるばる日本へ。たった1隻が、街のエネルギーをまとめて運んでいます。

※ タンカーの寸法・積載量・航海日数は、船の種類や航路によって異なる代表的な目安です。

DISTILLATION製油所の心臓「分留塔」— 沸点で分ける

原油を加熱すると、沸点の低い成分ほど先に気体になって塔の上のほうで、沸点の高い成分ほど下のほうで液体に戻ります。この“沸点の階段”で、1つの原油からいくつもの製品が同時に取り出されます。

かんたんに言うとお鍋でお酒を温めると、アルコールが先に湯気になって出てくるのと同じ原理です。原油を熱して、「軽くて先に気体になるもの」から順番に集めていく——それが分留。だから1回の作業で、ガソリンも灯油も軽油もいっしょに生まれます。
温度 低い(軽い) → 高い(重い)
〜約30℃
石油ガス(LPG)
家庭用ガス・タクシー燃料・化学原料
30〜120℃
ガソリン・ナフサ
自動車のガソリン/プラスチック等の原料
根木石油取扱
120〜240℃
灯油・ジェット燃料
暖房・給湯・航空機燃料
根木石油取扱
240〜350℃
軽油
トラック・バス・建機・農機・船のディーゼル燃料
根木石油取扱
350℃〜
重油・A重油
ボイラー・工場・船舶・発電の燃料
根木石油取扱
残油
アスファルト等(残渣)
道路舗装・防水材など
▲ 塔の下から原油を加熱炉で熱して投入。軽い成分は上へ、重い成分は下へ。1つの原油が、暮らしを支える多彩な製品に生まれ変わります。
※ 温度帯・区分は一般的な目安です。実際には減圧蒸留・分解・改質などの工程も経て製品化されます。

1バレル(159L)の中身は?(イメージ)

原油1バレルからは、いろいろな製品がこんな割合で取れる…というイメージです。ガソリンや軽油だけでなく、道路のアスファルトや洋服の原料(ナフサ)まで、まるごと使い切ります。

ガソリン 約25% 軽油 約25% 重油 約17% 灯油等13% ナフサ・LPG その他
ガソリン(車) 軽油(トラック・建機) 重油(工場・船) 灯油・ジェット(暖房・飛行機) ナフサ・LPG(プラ原料・ガス) その他(アスファルト等)

※ 割合はおおよそのイメージです。原油の種類や製油所の設備によって大きく変わり、下の「二次装置」でガソリン・軽油をさらに増やせます。

CRUDE TYPES原油にも“個性”がある — 軽質 vs 重質、スイート vs サワー

ひとくちに「原油」といっても、産地によって性質は大きく異なります。同じように蒸留しても採れる製品の割合が変わるほどです。見分ける物差しは2つ——「軽い/重い」(API度・比重)と、「硫黄分が少ない/多い」(スイート/サワー)です。

かんたんに言うと軽い原油ほどガソリンや軽油など“軽くて価値の高い製品(白油)”が多く採れ、硫黄が少ない(スイート)ほど精製が楽できれい。重くて硫黄が多い原油は、そのぶん脱硫や分解の手間とコストがかかります。

2つの物差し:API度(軽さ)と 硫黄分(スイート/サワー)

物差し区分目安
API度
(軽さの指標)
軽質(ライト)概ね API 31度 超(比重が小さくサラサラ)
中質(ミディアム)概ね API 22〜31度
重質(ヘビー)概ね API 22度 未満(比重が大きく粘る)
硫黄分スイート(甘・低硫黄)概ね 硫黄分 0.5% 未満
サワー(酸・高硫黄)概ね 硫黄分 0.5% 以上

※ API度は数値が大きいほど軽い原油を表します。区分の境界値は機関により多少異なります。

米国産 軽質原油 と 中東産 重質原油の違い

米国産 軽質原油
(例:WTI・シェール/タイトオイル)
中東産 重質原油
(例:アラビアンヘビー等の重質サワー)
API度(軽さ)高い(概ね38〜45度前後・軽質)低い(概ね25〜30度前後・重〜中質)
比重・粘り小さい(軽い・サラサラ)大きい(重い・粘る)
硫黄分少ない(スイート・低硫黄)多い(サワー・高硫黄)
多く採れる製品ナフサ・ガソリン・灯油・軽油など軽質留分が多い重油・残渣など重質留分が多い
精製の特徴白油が直留で多く取れ、脱硫の負担も軽い脱硫・分解装置での“アップグレード”が重要
価格の傾向高品質でプレミアム(割高)になりやすいディスカウント(割安)になりやすい
日本での位置づけ供給源多様化で輸入が増加傾向輸入の主力(中東依存度95%超)

※ API度・硫黄分は銘柄により幅があります。中東にも軽質グレード(アラビアンライト等)があり、米国にも重質油があります。ここでは「軽質スイート」と「重質サワー」の代表的な傾向を対比しています。

同じ蒸留でも、これだけ違う — 原油タイプ別の直留製品割合(イメージ)

常圧蒸留(直留=そのまま分けただけ)の場合の、おおよその製品割合のイメージです。軽質原油は上(軽い製品)が厚く、重質原油は下(重い残油)が厚くなります。

■ 米国産 軽質原油 = 軽い製品が多い
ガス・LPG 5% ナフサ・ガソリン 28% 灯油 14% 軽油 25% 残油(重油等)28%
■ 中東産 重質原油 = 重い残油が多い
2% ナフサ・ガソリン 14% 灯油 10% 軽油 19% 残油(重油等)55%
かんたんに言うと軽質原油はそのままでガソリン・軽油がたくさん採れる“おいしい”原油。重質原油は残油(重い油)が半分以上になるので、下の二次装置で砕いて軽い製品に作り変える必要があります。

※ 上記は原油タイプの違いを示す概略イメージで、銘柄・製油所により大きく異なります。実際には重い残油を二次装置(下記)でガソリン・軽油に分解し、最終的な製品構成は需要に合わせて調整されます。日本は重質サワーの中東原油が主力のため、この“アップグレード技術”が特に重要になります。

BENCHMARKS原油価格の3大指標 — WTI・ブレント・ドバイ

原油の値段は世界に1つではありません。産地や受け渡し地ごとに代表的な指標(ベンチマーク)があり、ニュースでよく耳にするWTI・ブレント・ドバイがその中心です。性状(軽さ・硫黄分)も市場も異なります。

指標産地性状主な取引主な対象市場
WTI
West Texas Intermediate
米国(テキサス等)軽質スイート(API約40・低硫黄)NYMEX(米国)北米の指標
ブレント
Brent
北海(英・ノルウェー沖)軽質スイート(API約38)ICE(欧州)欧州・アフリカ・中東など世界の海上原油の国際指標
ドバイ
Dubai / Oman
中東(ドバイ・オマーン等)中〜重質サワー(やや高硫黄)中東・アジア向けアジア向け中東原油の指標(日本もこれに連動)
かんたんに言うとWTIはアメリカの値段、ブレントは世界の海上原油の基準、ドバイはアジアが買う中東原油の基準。日本の燃料コストに直接効くのは、実はドバイ(中東サワー)の動きです。トップページのリアルタイム市況では、代表指標のWTI・ブレントの値動きを確認できます。

※ 各指標には価格差(スプレッド)があります。軽質スイート(WTI・ブレント)は高品質でプレミアムがつきやすく、重質サワー(ドバイ)は割安になりやすい——ただし地域の需給・輸送・地政学で日々変動します。

WHY MIDDLE EASTなぜ日本は中東の“重質サワー”に依存するのか

日本の原油輸入は中東依存度95%超。しかも中東原油は重質・高硫黄(サワー)寄りで、精製に手間がかかります。それでも中東に頼るのには、歴史・設備・調達の理由があります。

理由中身
歴史・インフラ戦後の高度成長期に、大量・安定して供給できたのが中東。以来、製油所・受入基地・タンカー航路が中東原油を前提に整備されてきた。
製油所の設備日本の製油所は中東の重質・高硫黄原油を処理する前提で、脱硫装置(HDS)や分解装置(FCC等)が発達。原油の種類を急に変えると設備の最適点や歩留まりが崩れるため、簡単には切り替えられない。
調達の安定中東原油は長期契約で安定的に大量調達しやすい。距離は遠いが、VLCC(大型タンカー)でまとめて運ぶことでコスト効率を確保。
価格の指標アジア向け中東原油はドバイ(+オマーン)連動が中心で、価格の目安が明確。
かんたんに言うと日本の製油所は「中東の重い原油を、きれいで軽い製品に作り変える」ことに特化して発達してきました。だから急に別の原油へ乗り換えにくく、結果として中東依存が続いています。

近年はエネルギー安全保障の観点から、米国産(軽質スイート)など供給源の多様化も進んでいますが、依存度は依然として高い水準です。だからこそ、約240日分の石油備蓄や、ホルムズ海峡などのシーレーンの安定が、日本のエネルギーを支える生命線になっています。

🔎 もっと深掘り:米国の生産急増が勢力図をどう変えたかはシェール革命が変えた石油の勢力図、脱炭素時代の燃料は次世代燃料(SAF・e-fuel・水素)とはで解説しています。
中東の重質サワーを扱うために、日本の製油所は脱硫・分解の“アップグレード技術”が世界最高水準。その中身が、次の「二次装置」です。

“質と量”を高める、二次装置

常圧蒸留(分留)は入口にすぎません。日本で需要の多いガソリン・軽油をより多く、より高品質に取り出すため、製油所は次のような二次装置を組み合わせます。ここが各社の技術力の見せどころです。

かんたんに言うと分留で余りがちな“重い油”を、細かく砕いて軽いガソリンや軽油に作り変えたり、汚れ(硫黄)を洗い落としたりする仕上げの工程です。これで、必要な製品を・たくさん・きれいに作れます。
工程(装置)役割
減圧蒸留(VDU)常圧では分けきれない重い残油を、圧力を下げてさらに分留。分解装置の原料を取り出す。
接触分解(FCC)重い油を触媒で軽いガソリン・LPガス等に“割る”。ガソリン得率を大きく高める中核装置。
接触改質(リフォーマー)ナフサを化学変化させ、オクタン価の高い高品質ガソリン基材や水素を製造。
水素化脱硫(HDS)水素で硫黄分を除去。日本の軽油は硫黄分10ppm以下のサルファーフリーで、世界最高水準のクリーンさ。

こうした工程を経て、日本の燃料は「環境性能」と「安定品質」を両立しています。軽油の規格・元売り資格もあわせてどうぞ。

PRODUCTSできた製品と、根木石油の取扱

分留で生まれた製品は、それぞれの用途で私たちの生活と産業を支えます。根木石油は、地域の需要が大きい燃料油を中心にお届けします。

製品主な用途根木石油
ガソリン自動車(乗用車・二輪)の燃料◯ 取扱
灯油暖房・給湯(家庭・施設)◯ 取扱
軽油トラック・バス・建機・農機・船のディーゼル燃料◎ 主力
A重油ボイラー・農業・工場・船舶◎ 主力
潤滑油・AdBlue 等エンジン・機械の潤滑/尿素SCR◯ 取扱
重油(C重油)・アスファルト大型船・発電/道路舗装― 参考
潤滑油ラインナップ › ENEOS潤滑油 価格表 › 軽油の元売り資格とRIM価格 ›

CRUDE GRADES原油の“ものさし”— 3大指標と原油の質

ひとくちに「原油」といっても、産地によって性質も価格も違います。世界の原油取引には3つの代表的な価格指標があり、日本が輸入する中東産原油は主にドバイ/オマーンに連動します。ニュースの「WTIが1バレル◯ドル」も、めぐりめぐって日本の店頭価格に影響します。

かんたんに言うとお米に「コシヒカリ」「あきたこまち」と銘柄があるように、原油にも産地ごとの“銘柄”と値段があります。日本が主に買うのは中東の原油なので、ニュースで見るWTIより「ドバイ原油」の方が、実は日本の値段に近いのです。
WTI
ウエスト・テキサス・インターミディエート

米国産。ニューヨーク市場(NYMEX)の代表指標で、世界で最も注目される軽質・低硫黄原油。

BRENT
ブレント

北海産。欧州・アフリカ・アジアの取引で広く使われる国際指標。

DUBAI / OMAN
ドバイ/オマーン

中東産。日本など東アジア向けの中東原油の基準。日本の輸入価格に直結する。

「軽い/重い」「甘い/酸っぱい」で分ける

原油は品質でも呼び分けます。ここが、どんな製品をどれだけ取れるかを左右します。

ENERGY SECURITYエネルギー安全保障 — シーレーンと石油備蓄

原油の95%超を中東に頼り、その大半がホルムズ海峡という一本の海路(シーレーン)を通る——これが日本の弱点です。中東情勢やタンカーの安全が、そのまま国内の燃料供給に響きます。だからこそ日本は、いざという時に備えて石油を大量に備蓄しています。

かんたんに言うとほとんどの原油が、中東からの“ほぼ1本道”を通って運ばれてきます。もしこの道が止まったら大変。だから日本は、輸入が止まっても約8か月(240日分)はしのげるだけの石油を、国と会社でためています。
約240日分
国全体の石油備蓄
(およそ8か月分)
3本柱
国家備蓄・民間備蓄・
産油国共同備蓄
95%超
原油の中東依存度
=供給途絶リスク

石油備蓄は「国家備蓄」「民間備蓄(備蓄法で義務)」「産油国共同備蓄」の3つで構成され、資源エネルギー庁が毎月「石油備蓄の現況」で日数を公表しています。数量は時期により変動します(出典:資源エネルギー庁「石油備蓄の現況」)。世界の石油勢力図・元売り再編もあわせてどうぞ。

PRICE FORMATION価格はどう決まる? 原油から店頭まで

「なぜ今日の軽油はこの値段?」——その答えは、地球規模の相場から店頭までの価格の連鎖にあります。上流のどこが動いても、最終的に卸・小売価格へ伝わります。

かんたんに言うと燃料の値段は、①世界の原油相場(ドル)→②円安・円高→③製油所・元売り→④卸→⑤お店の順にバケツリレーで伝わります。だから「原油が上がった」「円安になった」というニュースは、数週間かけて店頭価格に効いてきます。
原油相場WTI・ブレント・ドバイ(ドル/バレル)
›
為替ドル/円で円建てに換算
›
スポット指標RIM等の陸/海スポット価格
›
元売り仕切り週次の価格改定
›
卸(根木石油)輸送・粗利を加え供給
›
店頭・納入価格SS・需要家へ

だから根木石油は、原油・為替のリアルタイム市況や週次の元売り価格改定を常に見ながら、納得感のある価格でご提案しています。相場の“ものさし”=RIM価格の解説もどうぞ。

THE FUTUREこれからの石油 — 脱炭素と次世代燃料

カーボンニュートラル(GX)に向けて、石油の役割も変わりつつあります。ただし、電化が難しい大型トラック・船・航空・建機・農機や、災害時の非常用電源では、当面、液体燃料が不可欠です。そこで注目されるのが、既存の設備をそのまま使える“次世代の液体燃料”です。

次世代燃料特徴
SAF(持続可能航空燃料)廃食油・バイオ由来などから作る航空燃料。CO₂を大幅削減。
リニューアブルディーゼル/バイオ燃料植物油・廃食油由来の軽油代替。既存エンジン・インフラで使える。
合成燃料(e-fuel)CO₂と水素(グリーン水素)から合成。“カーボンリサイクル”の切り札候補。

脱炭素の時代でも、「必要な場所へ、確実に燃料を届ける」という卸の役割は変わりません。むしろ、多様化する燃料を地域で使いこなす“目利き”と供給力が、これまで以上に大切になります。根木石油は、変化に対応しながら地域のエネルギーを支え続けます。

GAS STATIONガソリンスタンド(SS)のしくみ

旅の最後、私たちが燃料を受け取る場所がガソリンスタンド(サービスステーション=SS)です。実は地面の下に大きなタンクが埋まっていて、そこから計量機を通じて給油されています。

① ローリーが納入タンクローリーが油種ごとに地下タンクへ補充
›
② 地下タンクに貯蔵ガソリン・軽油・灯油を別々に保管
›
③ 計量機で給油ポンプで吸い上げ、ノズルから車へ
かんたんに言うとSSの地下には、油種ごとの大きなタンクが埋まっています。ローリーがそこへ補充し、ポンプ(計量機)で吸い上げて給油する——いわば「燃料の井戸」のような仕組みです。セルフSSでも、資格を持つ係員が事務所から安全を見守っています(消防法で厳しく管理)。

油種をまちがえないで! 主な燃料の違い

燃料使う車・機器ワンポイント
レギュラー一般的な乗用車・軽自動車最も一般的なガソリン
ハイオクスポーツ車・輸入車などオクタン価が高く、高性能エンジン向け
軽油ディーゼル車・トラック・建機・農機ガソリン車には入れない(故障の原因)
灯油暖房・給湯車には絶対に給油しない

※「軽油=軽自動車用」ではありません。軽自動車はガソリン車です。入れ間違いは重大な故障の原因になるのでご注意を。

根木石油の直営SS「神崎北SS」でも、確かな品質の燃料を給油しています(神崎北SSの案内はこちら)。工場・農家・現場へはローリー配送・現場給油にも対応します。

WHY WHOLESALER“ラストワンマイル”を担うのが、卸の役割

製油所や元売りがどれだけ大量に製品をつくっても、それが必要な場所・必要な量・必要なタイミングで届かなければ、暮らしも仕事も止まってしまいます。根木石油のような卸・特約店は、複数の元売りと直取引しながら、ローリー配送・現場給油・定期納入で地域の需要家に燃料を届ける“最後の1マイル”を担っています。玉が絞られる局面でも調達力を確保し、安定供給することが私たちの仕事です。根木石油の強みもご覧ください。

GLOSSARYむずかしい言葉 ミニ辞典

この記事に出てきた言葉を、やさしく言いかえました。

原油(げんゆ)地下から採れたままの、精製前の石油。そのままでは使えない“混ざりもの”。
バレル原油の量の単位。1バレル=約159リットル(ドラム缶より少し少ないくらい)。
製油所(せいゆしょ)原油を製品に作り変える工場。分留や仕上げの装置が並ぶ。
分留・蒸留(ぶんりゅう)熱して、沸点(気体になる温度)の違いで成分を分ける方法。
沸点(ふってん)液体が気体になる温度。低いものほど塔の上で取れる。
二次装置重い油を軽い油に作り変えたり、汚れを落とす仕上げの装置(FCC・脱硫など)。
脱硫(だつりゅう)燃料から硫黄分を取り除くこと。排ガスをきれいにするための処理。
元売り(もとうり)原油を精製して製品を供給する会社。ENEOS・出光・コスモなど。
卸・特約店(おろし)元売りから仕入れ、ローリーで各地へ届ける会社。根木石油もここ。
ローリー燃料を運ぶタンク車。SSや工場・現場へ配送する。
WTI/ブレント/ドバイ世界の原油の代表“銘柄”=価格の目安。日本はドバイに近い。
シーレーン原油を運ぶ海の輸送路。日本は中東からの航路に依存。
石油備蓄(びちく)輸入が止まっても困らないよう、国と会社でためている石油。約240日分。
RIM(リム)価格石油製品のスポット価格の指標。値段の“ものさし”。
SAF/e-fuel植物やCO₂などから作る次世代の燃料。脱炭素の切り札候補。

FAQよくあるご質問

Q. 原油1バレルは何リットル?

約159リットル(約158.99L)です。原油はバレル単位で取引され、製油所で分留されて多彩な製品になります。

Q. 原油はどうやってガソリンや軽油になるの?

製油所の常圧蒸留装置で加熱し、沸点の違いで分ける「分留」で製品に分かれます。沸点の低い順に、LPG・ガソリン(ナフサ)・ジェット燃料・灯油・軽油・重油、残った成分がアスファルトです。

Q. 日本は原油をどこから?

石油自給率は0.5%未満で、ほぼ全量を輸入。原油の中東依存度は95%超(2023年度94.7%)で、サウジアラビア・アラブ首長国連邦が主な輸入先です。

Q. 元売り・卸(特約店)・ガソリンスタンドの違いは?

元売り=精製・供給する会社(ENEOS・出光・コスモ等)、卸・特約店=元売りから仕入れてローリーで届ける事業者、SS=消費者に給油する小売。根木石油は卸・特約店として“ラストワンマイル”を担います。

Q. 根木石油はどの製品を扱っている?

軽油・A重油・灯油・ガソリンを中心に、潤滑油・AdBlue等も。岡山を中心とした中国・四国エリアへ配送・給油します。

Q. 日本の石油はどれくらい備蓄されている?

国家備蓄・民間備蓄・産油国共同備蓄の3本柱で、国全体でおよそ240日分(約8か月分)。中東依存度95%超・シーレーン依存に備える仕組みで、資源エネルギー庁が毎月「石油備蓄の現況」で公表しています。

Q. 脱炭素で石油はなくなる?

大型トラック・船・航空・建機・農機や非常用電源では当面は液体燃料が不可欠。SAF・リニューアブルディーゼル・合成燃料(e-fuel)など既存インフラで使える次世代燃料への移行が進むと見られ、燃料を確実に届ける卸の役割は続きます。

Q. 原油タンカーはどれくらい大きい?

大型のVLCCは全長約300〜330m(東京タワー333mに迫る長さ)。原油を約200万バレル(約32万kL=ドラム缶約160万本分)積み、中東→日本を約20日・約1万2千kmかけて運びます。

Q. 軽自動車に軽油を入れてもいい?

いけません。軽自動車はガソリン車で、燃料はレギュラーガソリンです。「軽油=軽自動車用」ではありません。ディーゼル車以外に軽油を入れると重大な故障の原因になります。

燃料のことなら、地域の卸・根木石油へ

軽油・A重油・灯油・ガソリンの卸・配送・現場給油まで。相場をふまえた価格で、中国・四国エリアの安定供給を支えます。

参考リンク(外部・公的機関)

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※ 本ページは、資源エネルギー庁の公開データ(エネルギー白書2024・エネルギー動向2025)や一般的な石油精製の解説をもとにした概説です。温度帯・工程・数値は一般的な目安であり、実際の製油所の工程・比率は原油種や設備で異なります。最新・正確な統計は各一次情報をご確認ください。「ENEOS」等の名称は各社の商標です。