石油(原油)と並ぶ主要なエネルギーが天然ガスです。とくに日本では、それを液体にしたLNG(液化天然ガス)の形で大量に輸入し、電気や都市ガスを支えています。原油と同じく、価格は世界の市況で動き、電気料金にもはね返ります。
- ① LNG=天然ガスを約−162℃で液体にしたもの。体積が約600分の1になり船で運べる。
- ② 島国の日本は船で輸入し、発電・都市ガスの主力に。世界有数のLNG輸入国。
- ③ 価格は原油・為替・需給で動き、電気料金(燃料費調整)にも反映される。
WHAT天然ガスとLNGの違い
天然ガスは、地下のガス田から採れる、メタンを主成分とする気体の化石燃料です。ただし気体のままでは、かさばって大量輸送が困難。そこで、約−162℃まで冷やして液体にしたのがLNG(Liquefied Natural Gas)です。液体にすると体積が気体の約600分の1になり、専用のLNG船で効率よく運べます。
WHY SHIPなぜ日本は「船」で運ぶのか
ヨーロッパなど大陸の国は、産地からパイプラインで天然ガスを引けます。しかし日本は島国で、産地と陸続きではありません。だから、産地で液化(LNG化)→ LNG船で輸送 → 日本の受入基地で気化(再び気体に)という流れで使います。原油をタンカーで運ぶのと同じく、海のルート(シーレーン)がエネルギー安全保障のカギになります。
CHAINLNGが届くまで(サプライチェーン)
- ① 採掘:ガス田から天然ガスを採取。
- ② 液化:産地の液化基地で不純物を除き、−162℃で液体(LNG)に。
- ③ 海上輸送:断熱されたLNG船で日本へ。
- ④ 受入・気化:受入基地でタンクに貯蔵し、必要に応じて気体に戻す。
- ⑤ 供給:発電所・都市ガス導管・工場へ。
原油の流れ(石油の旅)と似た“長い旅”を経て、私たちの電気やガスになります。
USEおもな用途
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| 発電 | 火力発電の主力燃料の一つ。日本の電力の大きな割合を担う。 |
| 都市ガス | 家庭・業務用の都市ガスの原料。 |
| 工業 | 工場のボイラー・熱源など。 |
PRICELNGの価格はどう決まる?
従来のLNG輸入は、原油価格に連動する長期契約(いわゆるJCC連動=日本向け原油価格に連動)が中心でした。近年は市場指標に連動する取引も増えています。いずれにせよ、原油・為替・世界の需給・地政学リスクの影響を受けて動き、電気料金の燃料費調整にもつながります。原油・為替の最新の動きは、トップページのリアルタイム市況でも確認できます。
ENV環境面 — “ブリッジ燃料”としての天然ガス
天然ガスは、燃やしたときのCO2排出が石炭や石油より少ないのが特徴です。再生可能エネルギーが主役になるまでの移行期を支える「ブリッジ(橋渡し)燃料」と位置づけられています。ただし、採掘・輸送の過程で漏れるメタンは強い温室効果を持つため、その抑制が課題です。
OUR ROLE根木石油とエネルギー
FAQよくあるご質問
天然ガス(主成分メタン)を約−162℃で液体にしたもの。体積が気体の約1/600になり、船で運べます。
日本は島国でパイプラインが引けないため。液化して専用船で運び、受入基地で気化して使います。
主に火力発電と都市ガス、工場の熱源です。電気料金にもLNG価格が影響します。
原油連動(JCC)や市場指標に連動し、原油・為替・需給・地政学の影響を受けます。
燃焼時CO2は石炭・石油より少なくブリッジ燃料とされますが、メタン漏洩の抑制が課題です。
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※ 本ページはエネルギー・資源に関する公開情報にもとづく一般的な解説です。価格の仕組み・数値は情報源や時期により異なる場合があります。